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2005年06月17日

_5.28 甦れ緑の大地〜西アフリカ・マリからの報告&交流

5月28日に行われた 「西アフリカ・マリからの報告&交流」の報告が大変遅くなりました。今回は73名の参加者がありました。来て下さった皆さま、どうもありがとうございます。

写真左がマリ共和国のイブラヒム・トゴラ氏イブラヒム氏の報告に対して多数の質問が寄せられた

 先進国に住む私たちは、スイッチ一つで明かりがともるのは当たり前、蛇口をひねると水はもとより温水まで出てきます。コンロのスイッチを押すと火がつきます。これらの行動はごく当たり前のように思っていますが、じつはそれぞれの行動を起こす度にエネルギーが使用され、CO2が排出されていることに気づく必要があります。今回の交流会で、便利が当たり前の先進国“日本”に住んでいる私たちは、逆に発展途上国の“マリ共和国”から多くのことを学んだような気がします。私たちの便利さを追い求める社会が、南太平洋の国を水没させようとしています。隣国との無用な争いが頻繁に起きるようになってきました。美しい地球を子供たちに引き継ぎたいという思いで私たちは活動しています。

 今後とも機会を捉えてこうした報告・交流会を通して事実を伝えていきたいと思います。

 なお、今回の交流会によって支払われた報酬等は、必要経費を除いて全てマリ共和国への支援へ使用されます。

松本英揮氏とイブラヒム氏は23日から30日まで、愛知〜広島を旅しながら各地でさまざまな交流や講演を行いました。マリフォルケセンター友の会の全国ツアー報告もぜひご覧下さい。楽しい写真がいっぱいです。

(報告の様子)

 第一部においては、世界各地で環境問題の講演活動を続けている松本英揮氏から、以下の報告があった。環境先進国ドイツフライブルクの公共交通機関の様子をはじめとし、温暖化現象により沈もうとしている国ツバルの現状、軍隊を捨てた国コスタリカ、食料問題を有機無農薬栽培で克服しつつある国キューバ、環境破壊が進む中国、デンマークの風力発電など世界各国の環境問題の現状と課題、問題解決の方向性についてスライドを見ながらの分かりやすい解説が行われた。

 第二部では、イブラヒム・トゴラ氏より、サハラ砂漠が南下し、砂漠化が進行するマリ共和国の現状についてプロジェクターを見ながらの報告があった。その原因すなわち燃料確保とそれを売って現金収入を得るため進む砂漠化。その解決策として、「ジェトロファの木の植林により、砂漠化の進行を防ぎ(砂防林)、同時にエネルギーの確保(実から良質ディーゼルエンジンの燃料が取れる)を行います。井戸にディーゼルポンプを設置し、水汲みの重労働から女性を解放し、さらに、地位の低い女性たちの現金収入を得るプログラムとして、ジェトロファの実からとれた油を石鹸に加工し、輸出するひとつの産業として女性を中心に進めていいます。」という取り組みを紹介された。また、「先進国の援助により購入したソーラーパネルを、産院や学校に設置することにより、夜間の出産での危険性が減少しました。また夜間学校を開くことが可能となり、成人への識字教育が出来るようになりました。教育は国づくりの基本ですからとても助かっています。マリ共和国には人口の2倍を超えるたくさんの家畜がおり、これらの糞がたくさん出てきます。この糞をタンクにため、日中の暑さによりメタンガスを発生させ煮炊きの火に使う“バイオガスプラント”も作っています。これにより木を切らなくてもすむようになります。且つ女性の薪を集めてくる労働が軽減されるし、発酵が済んだ糞は良質の堆肥として土地に返すことで、木々や農作物の育成などの役に立つ。すべて循環しているのです。」という報告があった。

 イブラヒムは、「初めて平和祈念資料館を訪れ、原爆による悲惨な状況を見て、改めて核の怖さを感じました。自分たちの取り組んでいる自然エネルギー、再生可能なエネルギーの開発は、地球の未来にとって間違っていないことを確信しました。」と言っている。さらに、「国同士が有限な資源の奪い合いをするのではなく、分かち合うことが大切です。一国のみで環境破壊は食い止めることは出来ないのです。地球は一つです。すべての国々はつながっています。」と熱く語った。

(交流&意見交換の様子)

 会場より、同じアフリカの国で援助活動をされている方より、「ジェトロファの木のことをもっと周辺各国へ教えてあげてほしい。」と要望がありました。また、「イオングループがマリ共和国への援助をやっており、そういった企業が増えることをこういった交流の場でPRしたらどうか。」といった意見が出されました。これに対して松本氏は、「イオンGがマリへの援助をすることに対して異論はないが、イオンGを評価することは難しい問題です。国内各地への大型店の出展により、地域の商店街が壊滅的被害を受けています。また、大型店そのものの店舗のあり方(照明をたくさん使い、エネルギーをたくさん消費し、大型駐車場を設置し、マイカーで来ることを前提にしている等)は、決して環境に優しいとは言えない。だから、“マリを援助している=いい企業である”ということではありません。だから私はイオンGの紹介はできません。」と。これに対してイブラヒムは、「私たちマリフォルケセンターが先進国やその企業から援助を受ける場合は、センター内でしっかり国や企業の評価を行った上で援助の申し出を受けることにしている。私が取材された宇宙船地球号も、“トヨタ”という企業の、環境に対しての取り組み姿勢を評価した上で、問題はないだろうという結論を下しました。とかく企業イメージ向上のコマーシャルに利用されやすい面がありますが、何が何でも援助を得るという姿勢では決してありませんし、その企業の環境等への取り組みを評価して決定しています。環境に配慮した企業が増えればいいですね。」と話された。

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